地域ブランド研究会 (毎月開催)

■第22回
講演者:

 NPO法人 KOBE鉄人PROJECT 理事長 正岡 健二 氏

テーマ:
 鉄人28号と三国志でまちの活性化に挑む新長田
日時:
 2010年5月21日(金) 18:30〜20:30

今回はNPO法人KOBE鉄人PROJECT理事長の正岡 健二氏をお迎えし、KOBE鉄人PROJECTの取り組みについてお話頂きました。

2009年9月末にJR新長田駅前の若松公園に神戸の新たな観光資源として「鉄人28号」の巨大モニュメントが完成しました。震災復興・地域活性化のシンボルとして 長田の「まち」を力強いポーズで見守っています。

神戸市出身の漫画家である横山光輝氏の作品をコンテンツの核として、市内を彩り、地域や子供たちにアニメやマンガで交流や産業振興を行うことを活動の目的として現在取り組まれています。講演では、下記についてお話を頂き、「まち」と「地域ブランド」との関係に焦点を当てて議論を深めることができました。

  1.地域(長田区)の現状と特性
  2.地域(長田区)資源を探る
  3.鉄人28号と三国志のまちづくり
  4.新長田地域のまちづくり目標

今回のご講演に先立ち、ゲストスピーカーの正岡氏から「まちくり」に対して、次のようなコメントを頂きました。

永年「まちづくり」に取り組んで感じることは、地域活性化とりわけ地域商業の活性化事業に取り組む前に、地域の特性と地域資源を知ることが重要と感じております。(1)地域の歴史を探り、(2)史跡、建造物さらに人的資源を探る、さらに(3)地域の現状を知ることで将来のまちの方向が見えてくように思います。特に新長田地域は地域産業の盛衰によって強い影響があり、一方では地域産業のてこ入れと新規産業の育成に力を注ぐことも必要だと考えております。

多様な現代社会の変化に即応するまちづくりは大変むつかしいのですが、時代の流れと社会の変化を敏感にとらえ、自分の意見を持つことは大切なことと思っております。そして地域のまちづくりに志をもっている仲間と議論を交わすことで、将来のまちづくりの方向性を機関決定し、諦めない気力で行動を起こせば、かりに成功しなくても学習効果は強く残り、きっと次の行動に影響を残すものと信じております。


  ※ご参考

 KOBE鉄人PROJECT鉄人28号&横山光輝三国志
  http://www.kobe-tetsujin.com