地域ブランド研究会 (毎月開催) |
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観光地イベントの多くは、博覧会やパビリオンなどの箱ものを中心にしたイベント、観光の閑散期に集客の季節毎の平準化を図ろうとしたイベント、従来の賑わいがなくなり観光地再生のために行うイベントに分類されます。 しかし殆どのイベントは一過性のもので、観光客が地域と乖離したところにおかれた囲い込み型であり、地域内での交流というものが存在しませんでした。こうしたタイプのイベントは地元住民の中には溶け込まず、地域ブランドを構築するために必要な内部化(インターナルブランディング)を引き起こすきっかけにはならなかったのです。 地域ブランドは、観光客と観光事業者との間でのみ構築されることはなく、地元の住民の納得と協力がなければ構築されることはありません。例えば、初めて来た土地でバスやタクシーに乗った時に不親切な対応をされるのと、道が分からず往生している時に優しく声をかけてくれた人がいるのとでは、その時のわずかな印象が地域全体のイメージに結び付いてしまうことは、よくあることではないでしょうか。 集客に苦しむ観光地が多い中、地域主体の新たなタイプのイベントを立ち上げて住民の協力の下で新たなイメージを作り上げ、集客力の回復につなげた地域があります。その仕組みを知ることで観光地をデザインし、地域ブランドの構築に結び付けるにはどうしたらよいのか考えました。 ※ご参考サイト 長崎さるく
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